
最近、AIとかWeb3とか、新しい技術のニュースが毎日たくさん出てきますよね!ついていくのが大変で…💦 特にEthereumの「Pectra(ペクトラ)アップグレード」ってよく聞くんですけど、英語の記事が多くて、ちょっと読むのが難しいんです…。



それならGoogleのAIノートツール「NotebookLM」が便利だよ!難しい海外記事も、AIが内容を読み解いて、なんと日本語の『音声解説』にしてくれるんだ。



ええっ、AIが音声で!?すごい!なんだか未来のツールみたいですね!✨ でも、私みたいなAI初心者でも、簡単に使えるんでしょうか…? Pectraのことも詳しく知りたいです!



大丈夫!この記事では、そのNotebookLMの簡単な使い方から、Pectraアップグレードの重要なポイントまで、初心者にも分かりやすく解説しますね。AIで情報収集がグッと楽になるのを体験してみて!
今回題材とするEthereum Pectraアップグレードと参考記事
Ethereumは、スマートコントラクトプラットフォームとしてブロックチェーン技術の中核を担っています。その進化は止まることなく、定期的なアップグレードによって機能向上やスケーラビリティ改善が図られています。「Pectra(ペクトラ)」アップグレードは、ElectraとPrague(一部はPetraとも呼ばれる)という2つのアップグレードを組み合わせたもので、Ethereumのステーキング体験の向上やセキュリティ強化など、多岐にわたる改善が期待されています。
今回、NotebookLMでの音声解説作成の題材とするのは、以下の3つの記事です。
- Cointelegraph: Ethereum Pectra upgrade adds new features — How long before ETH price reacts?
- CoinDesk:The Protocol: Ethereum’s Pectra Upgrade Finally Goes Live (Fictional Article, May 7, 2025)
- 注: このCoinDeskの記事は、記事のURLとタイトルから2025年5月7日にPectraが稼働したという未来の視点で書かれた記事のようです。本ブログ記事では、これをPectraの機能や影響を解説する一つの情報源として扱います。
- Decrypt: Ethereum Rolls Out Pectra, Its Most Ambitious Upgrade Yet
これらの記事を元に、NotebookLMがどのように情報を処理し、音声解説を生成するのかを見ていきましょう。
◾️NotebookLMの音声概要の使い方
まずは、NotebookLMがどのようなツールなのか、そしてその音声概要機能の具体的な使い方を見ていきましょう。
1)NotebookLMとは?
NotebookLMは、Googleによって開発されたAIファーストのノートブックプラットフォームです。アップロードしたドキュメントや情報ソースに基づいて、AIが内容を理解し、要約作成、質疑応答、アイデア創出などをサポートしてくれます。複雑な情報を効率的に処理し、深い洞察を得るための強力なアシスタントと言えるでしょう。
特に「音声概要(Audio Overviews)」機能は、テキストベースの情報を元にAIがナレーションを生成してくれるため、聴覚的に情報をインプットしたい場合や、コンテンツを音声メディアとして発信したい場合に非常に便利です。
2)具体的なステップ:3つの記事から日本語音声解説を作成する
- ステップ1:NotebookLMで新しいノートブックを作成し、ソースを追加
- NotebookLMにアクセスし、新しいノートブックを開きます。(例:「Pectraアップグレード解説ノート」)
- 「ソースを追加」オプションから、上記3つの記事のURLをそれぞれ入力し、NotebookLMに読み込ませます。
- ステップ2:音声概要(Audio Overviews)機能を実行
- ソースが読み込まれたら、NotebookLMの機能メニューから「音声概要を作成(Create audio overview)」または類似のコマンドを選択します。
- NotebookLMが3つの記事の内容を統合・分析し、解説の骨子を組み立て始めます。
- ステップ3:言語設定と内容の確認(日本語での解説を目指す)
- 音声概要の生成オプションで、言語を「日本語」に設定できるか確認します。NotebookLMの多言語対応は進化しており、日本語での出力が期待できます。
- もし直接的な日本語音声生成が難しい、またはより自然な日本語に調整したい場合は、まず英語で概要を生成し、そのテキストスクリプトを日本語に翻訳後、再度NotebookLMに読み込ませるか、外部の日本語音声合成ツールを利用することも有効です。
- 生成された音声(またはスクリプト)を聞き、3つの記事の主要な情報が網羅されているか、解説の流れが自然かを確認します。
- ステップ4:2人の解説者風にするための工夫(オプション)
- 現時点のNotebookLMでは、自動で2人の話者が対話する形式の音声を生成する機能は搭載されていない可能性が高いです。
- しかし、生成されたモノローグ形式の音声概要(またはそのスクリプト)を元に、手動で対話形式に編集することは可能です。
- 例1:スクリプト編集と役割分担 生成されたスクリプトをダウンロード(またはコピー)し、解説者A(技術解説担当)と解説者B(市場影響やユーザー視点担当)のように役割を分け、対話形式に書き換えます。その後、それぞれのパートを異なる声質で読み上げるか、声質を変えられる音声合成ソフトを利用します。
- 例2:NotebookLMでパートごとに出力 NotebookLMに対して、まず「Pectraの技術的な特徴を解説して」と指示して音声概要を生成し、次に「Pectraが市場に与える影響を解説して」と指示して別の音声概要を生成します。これらを組み合わせて編集することで、擬似的な役割分担が可能です。
こちらが、ステップ1のNotebookLMの初期画面です。その前にGoogleアカウントなどで無料のNotebookLMにサインアップしておいてください。


この画面で「+ Create note」のボタンを押すと以下の画面になります。


ここで、ソースファイルをアップロードできる以外に、Googleドライブからのファイルや、リンク、テキストを貼り付けの3つから選べるようです。
ここでは海外の英語の記事なので、下のLinkのところで、ウェブサイトのURLを入れてみました。


Addボタンを押して複数のURLを追加することができます。これで右側のGenerateという青いボタンを押せばAIによるアップロードした英語の記事の日本語解説音声が生成されます。


なお、Settings(設定)で日本語化を設定しておいたほうが良いです。


◾️NotebookLMによる音声メディア作成結果
こちらができあがった音声です。
とてもクオリティが高くて自然な会話ですね。
3つの記事から読み解くEthereum Pectraアップグレードの要約
NotebookLMで処理する元情報として、3つの記事からPectraアップグレードに関する重要なポイントを上記音声とは別に以下にまとめておきます。
1)Pectraアップグレードの主要な目的と期待される時期
- 目的: Ethereumのメインネット(実行レイヤー)とビーコンチェーン(コンセンサスレイヤー)双方の改善。特にバリデーターの運用効率向上、ユーザーエクスペリエンスの改善、セキュリティ強化が主眼。
- 時期: 記事によって微妙なニュアンスの違いはあるものの、2024年末から2025年初頭にかけての実施が議論されている重要なアップグレード。CoinDeskの記事は2025年5月7日に稼働したという未来の視点で記述。
2)注目すべき新機能とその内容
3つの記事で共通して、あるいは個別に注目されている主要なEIP(Ethereum Improvement Proposals)には以下のようなものがあります。
- EIP-7251 (MaxEB / Increase Max Effective Balance):
- バリデーターが1つのバリデーターあたりにステークできるETHの上限を、現行の32ETHから最大2048ETHまで引き上げる提案。
- これにより、大規模ステーキング事業者は運用するバリデーターの数を大幅に減らすことができ、ネットワーク全体の負荷軽減や効率化に繋がると期待されます。
- EIP-2537 (BLS Precompile):
- BLS署名検証のためのプリコンパイルを追加。
- BLS署名は、特にレイヤー2ソリューションやステーキングプール、分散型アイデンティティなどで活用が進むと見られ、セキュリティ向上とガス代削減に貢献します。
- EIP-7702 (Set EOA account code for one transaction): (Decrypt記事で言及の可能性)
- 通常のアカウント(EOA)が一時的にスマートコントラクトのように振る舞えるようにする提案。ユーザーエクスペリエンスの向上(例:ガス代の肩代わり、複数操作のバンドル)に繋がります。
- PeerDAS (Peer Data Availability Sampling): (Cointelegraph記事でElectraの一部として言及の可能性)
- レイヤー2ロールアップのスケーラビリティとコスト効率を向上させるためのデータ可用性サンプリングの改善。
- その他: バリデーターの離脱キューの改善、コードのクリーンアップなども含まれる可能性があります。
3)Pectraアップグレードがもたらす影響
- バリデーターへの影響:
- MaxEBの導入により、運用効率が大幅に向上し、収益機会が増加する可能性があります。
- 一方で、小規模ステーキング事業者や個人バリデーターへの影響も注視が必要です。
- ユーザーエクスペリエンスの向上:
- EIP-7702のような提案は、ウォレット操作の簡便化やトランザクションコストの最適化に繋がる可能性があります。
- BLSプリコンパイルは、より高度で安全な分散型アプリケーションの利用を促進します。
- ETH価格への潜在的な影響(各記事の論調):
- Cointelegraph: アップグレードによるネットワークの魅力向上は長期的にはポジティブだが、短期的な価格反応は市場全体のセンチメントや他の要因にも左右されると慎重な見方。
- CoinDesk (未来記事): Pectra稼働により、ネットワークの効率性とセキュリティが飛躍的に向上し、ETHへの信頼感が高まったという論調の可能性。
- Decrypt: “最も野心的なアップグレード”として、Ethereumエコシステム全体の成長を加速させる大きな一歩と評価する可能性。
◾️まとめ:NotebookLMで情報収集と発信を効率化しよう
今回は、EthereumのPectraアップグレードに関する情報を、NotebookLMの音声概要機能を使って日本語の音声メディアにする方法と、その内容の要約について解説しました。
NotebookLMのようなAIツールは、複雑な情報を整理し、新しい形のコンテンツを生み出す上で大きな可能性を秘めています。特に音声メディアは、移動中や作業中など「ながら聞き」ができるため、情報の消費スタイルとしてますます重要になるでしょう。
Pectraアップグレード自体も、Ethereumネットワークの持続的な成長と発展にとって非常に重要なマイルストーンです。本記事が、NotebookLMの活用法とPectraアップグレードへの理解を深める一助となれば幸いです。
ぜひ、皆さんもNotebookLMを使って、興味のある情報を音声解説にしてみてはいかがでしょうか。