
「ねえ、せっかく初めてバイブコーディングで作ったWebサイト、誰かに見てもらいたんだけど、どうすればいいの?『Vercel』とか『Netlify』ってよく聞くけど、何のことだかさっぱりで…」
「なるほど、Webサイトの公開方法に悩んでるんだね。普段ブログとかで使う『Xサーバー』とはちょっと違う、モダンなホスティングサービスがあるんだよ。」



なるほど、Webサイトの公開方法に悩んでるんだね。普段ブログとかで使う『Xサーバー』とはちょっと違う、モダンなホスティングサービスがあるんだよ。



えー、また新しい言葉?難しそう…。それに、もしかしたら将来、作ったサイトでお金を稼ぐことも考えてるんだけど、商用利用とかってできるの?



大丈夫、心配いらないよ!この記事では、Webサイトをインターネットに公開するために欠かせない『ホスティングサービス』の基本から、『Vercel』『Netlify』『GitHub Pages』それぞれの特徴、そして『Xサーバー』との違いまで、初心者にもわかりやすく解説するね。
もちろん、商用利用の可否もしっかり説明するから、君の作ったWebサイトを世界に公開する一歩を、この記事から踏み出せるはずだよ!
ホスティングサービスって、そもそも何?
Webサイトを公開するために必要な「場所」
Webサイトは、あなたが作ったHTMLやCSS、JavaScriptのファイルだけでインターネット上に表示されるわけではありません。
それらのファイルを置いておく「場所」が必要になります。その「場所」を提供してくれるのがホスティングサービスです。自宅のパソコンをずっとつけっぱなしにしておくわけにはいかないですよね?
サーバーとドメイン、そしてホスティングの関係
ホスティングサービスは、Webサイトのデータを保存しておく「サーバー」というコンピューターを提供してくれます。
そして、そのWebサイトにアクセスするための「住所」が「ドメイン」です。ホスティングサービスは、サーバーとドメインを紐付けて、あなたのWebサイトがインターネット上でいつでも見られるようにする役割を担っています。
なぜホスティングサービスが必要なの?
自分でサーバーを構築することもできますが、専門的な知識と手間、そして維持管理コストがかかります。ホスティングサービスを利用することで、そうした手間を省き、簡単にWebサイトを公開・運用することができます。特に初心者のうちは、サービスを利用するのが最も効率的です。
いわゆるブログ記事を公開する「Xサーバー」と何が違うの?
オールマイティな共有サーバー「Xサーバー」
Xサーバーは、WordPressなどのCMS(コンテンツ管理システム)を動かすのに適した共有サーバーです。データベースやPHPの実行環境など、Webサイト運営に必要な機能がオールインワンで提供されており、幅広い種類のWebサイトを構築・運用できます。
いわゆる一般的な「ブログ」や「企業サイト」など、動的なWebサイトを構築する場合によく利用されます。
フロントエンドに特化した「Vercel」「Netlify」「GitHub Pages」
一方で、Vercel、Netlify、GitHub Pagesは、主にHTML、CSS、JavaScriptなどの静的なファイルで構成されるWebサイトや、モダンなJavaScriptフレームワーク(React, Vue.jsなど)で開発された「フロントエンド」部分のデプロイに特化しています。
データベースとの連携など動的な処理が必要な場合は、別途APIなどを利用する「JAMstack」というアーキテクチャに適しています。
利用目的と得意分野の違い
サービス名 | 主な用途 | 得意なWebサイトの種類 | 特徴 |
Xサーバー | ブログ、企業サイト、ECサイトなど、幅広い動的なWebサイト全般 | WordPressなどのCMSを使った動的なWebサイト | PHPやデータベース環境が充実、初心者でも管理しやすい |
Vercel | React, Next.jsなどモダンなフロントエンドWebサイト | 静的サイト、SSR/SSGを使ったWebサイト | デプロイが非常に高速、サーバーレス機能が強力 |
Netlify | 静的サイト、JAMstackサイト | 静的サイトジェネレーターを使ったWebサイト | CDNによる高速配信、フォーム機能、サーバーレス機能も充実 |
GitHub Pages | シンプルな静的サイト、個人ポートフォリオ、プロジェクトのデモ | 静的サイト(HTML, CSS, JSのみ) | GitHubリポジトリと連携し無料で公開可能、手軽さNo.1 |
XサーバーはWebサイト全体をホスティングするのに対し、VercelやNetlify、GitHub Pagesは、主にユーザーがブラウザで直接見る「フロントエンド」部分のホスティングに強みがある、と考えると分かりやすいでしょう。
バイブコーディングでよく見る! Vercel、Netlify、GitHub Pagesの特徴と違い
Vercel:最新技術に強い、ちょっとプロ向けホスティング
Vercel(バーセル) は、人気のあるWebサイト作りの道具**「Next.js」を作った会社**が提供しています。なので、「Next.js」を使ったWebサイトと特に相性が良いんです。
このVercelを使うと、Webサイトをとっても速く表示させたり、サイトの公開前に**「こんな風に見えるよ!」と試しに確認**できたり、いろんな自動で便利な機能がついています。大きめのWebサイトを作る時にも役立ちますよ。
- 商売(商用利用)に使える? Vercelの無料プラン(Hobbyプラン)は、個人的な趣味のサイトにしか使えません。 もし、Webサイトでお金を稼ぐこと(広告を載せる、商品を売る、アフィリエイトリンクを貼るなど)を考えていたり、仕事で使うサイトを作ったりするなら、有料プラン(ProプランやEnterpriseプラン)に申し込む必要があります。 商売でVercelを使いたいなら、必ず有料プランを検討してくださいね。
Netlify:いろんな便利な機能が揃った頼れるホスティング
Netlify(ネットリファイ) は、最近のWebサイト作りの考え方「JAMstack(ジャムスタック)」というのを広めている会社です。
これは、JavaScript(プログラム)、API(他のサービスとの連携)、Markup(HTMLなどの表示部分)を組み合わせてWebサイトを作る方法で、Netlifyはこの方法で作ったWebサイトを公開するのにとっても向いています。
NetlifyもVercelと同じように、Webサイトを世界中のどこからでも速く見られるようにしたり、お問い合わせフォームを簡単に作れたり、会員登録機能などをつけられたりと、たくさんの便利な機能が標準でついています。
あなたの書いたプログラムをGitHubなどに置いておけば、自動でサイトを公開してくれる機能もVercelと共通していますよ。
- 商売(商用利用)に使える? Netlifyは無料プランでも商売目的のサイトを公開できます。 ただし、Netlifyのサービス自体をあなたが再販売することはできません。
- Webサイトの規模が大きくなったり、もっとたくさんの機能を使いたくなったりすると、Vercelと同じように有料プランに切り替えることになります。小さめの商用サイトなら、無料プランで十分な場合も多いので、まずは試してみるのも良いでしょう。
GitHub Pages:一番手軽に無料で公開できるホスティング
GitHub Pages(ギットハブ・ページズ) は、あなたがプログラムを管理しているGitHub(ギットハブ)というサービスのアカウントを持っていれば、誰でも無料でWebサイトを公開できるサービスです。
GitHubにWebサイトのファイル(HTML、CSS、JavaScriptなど)を置いて、ちょっと設定するだけで、すぐにWebサイトとして見てもらえるようになります。
自分のポートフォリオサイト(作品集)を作りたい時や、作ったプログラムの簡単なデモサイトを見せたい時など、「とにかく手軽に公開したい!」という場合に一番便利です。ただし、VercelやNetlifyのような、たくさんの自動機能や高度な機能はついていません。
商売(商用利用)に使える? GitHub Pagesは、基本的に個人で使うサイトや、みんなで協力して作る「オープンソースプロジェクト」のサイトを公開するためのものです。
公式のルールでは、オンラインでお店を開いたり、会社のビジネスを動かすための本格的なサイトに使ったりすることはオススメされていません。
個人的なブログや作品集なら問題ありませんが、もしあなたがWebサイトで本格的にビジネスをしたいなら、VercelやNetlify、あるいはXサーバーのような、商売に使えることを前提としたサービスを選んだ方が安心です。
あなたのWebサイトを公開しよう! ホスティングサービスの選び方とデプロイのステップ
初心者向けホスティングサービスの選び方
最初のホスティングサービスを選ぶ際は、以下のポイントを重視しましょう。
- 無料枠があるか: まずは無料で試せるサービスを選ぶと安心です。GitHub Pagesは完全に無料、VercelとNetlifyも個人利用であれば十分な無料枠があります。
- ドキュメントが充実しているか: 分からないことがあったときに、公式ドキュメントやコミュニティで解決できるかが重要です。
- 日本語のサポートや情報が多いか: 英語が苦手な場合は、日本語の情報が多いサービスの方が学習しやすいです。
- デプロイが簡単か: 初心者でも迷わずデプロイできる操作性のサービスを選びましょう。GitHub Pagesは最もシンプルですが、Vercel/Netlifyも直感的なUIが特徴です。
- 商用利用の目的と規模: 将来的に商用利用を考えている場合は、各サービスの利用規約や有料プランの内容を十分に確認しましょう。
Vercel/Netlify/GitHub Pagesを使った簡単なデプロイの流れ
一般的なデプロイの流れは以下のようになります(サービスにより若干異なります)。
- Gitリポジトリにコードをプッシュ: あなたのWebサイトのコードをGitHubなどのGitリポジトリにアップロードします。
- ホスティングサービスアカウントの作成と連携: 各サービスのウェブサイトでアカウントを作成し、GitHubなどと連携させます。
- プロジェクトのインポートと設定: Gitリポジトリから公開したいプロジェクトを選択し、ビルドコマンドや公開ディレクトリなどの設定を行います。
- GitHub Pagesの場合: リポジトリの設定からGitHub Pagesを有効にし、公開するブランチとフォルダを指定します。
- デプロイ実行: 設定が完了したら、「Deploy」ボタンなどをクリックするか、Gitにプッシュするだけで、自動的にWebサイトが公開されます。
公開後の確認と次のステップ
デプロイが完了すると、WebサイトにアクセスするためのURLが発行されます。そのURLにアクセスして、正しく表示されるか確認しましょう。もしエラーが出た場合は、サービスのダッシュボードやログを確認して原因を探ります。
公開ができたら、次はGoogleアナリティクスを導入してアクセス状況を分析したり、お問い合わせフォームを設置したりと、Webサイトをさらに充実させていきましょう。
まとめ
ホスティングサービスは、あなたが作ったWebサイトをインターネットに公開するために必要不可欠な存在です。特にバイブコーディングを行う皆さんにとっては、Vercel、Netlify、GitHub Pagesといったフロントエンド開発に特化したサービスが非常に強力な味方になります。
これらのサービスを活用すれば、サーバーの知識がなくても、簡単にあなたのWebサイトを世界中に公開することができます。従来のXサーバーのようなホスティングサービスとの違いを理解し、あなたのWebサイトの用途(特に商用利用の有無や規模)に合った最適なサービスを選びましょう。
さあ、この記事を参考に、あなたの素晴らしい作品を公開して、たくさんの人に見てもらいましょう! コードを書く楽しさに加えて、Webサイトを公開する喜びをぜひ体験してください。