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ブロックチェーンについて5つのレベルでの説明動画まとめ

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こんにちは。日本のNFTをみんなで盛り上げて応援したいWeb3じいじのko_sanです。

ブロックチェーン技術についてわかりやすく説明してほしい。

そんな疑問にお答えします。しゅうへい氏がVoicyで紹介されていた、 ブロックチェーンの説明のYoutubeの内容がわかりやすかったので、5分で読める様に言語化しました。

プレゼンターは ベティーナ・ワーブルグ(Bettina Warburg)で、アニマルベンチャーの共同設立者、革新的技術の研究者です。

子供から専門家まで5つのレベルでブロックチェーン技術とは何かという定義から、応用範囲まで分かりやすく対話形式で説明されています。

■レベル1:5歳の子供向け
■レベル2:ティーネイジャー
■レベル3:大学生
■レベル4:大学院生
■レベル5:エキスパート

17分ほどの動画ですが、3分で読める様に言語化しておきました。以下の吹き出しのセリフは全て引用です。

目次

■レベル1:5歳の子供向け

ペッパー 5歳

ブロックチェーンってなあに?

取引の方法だよ。取引って知ってる?

順番に何かして、欲しいものを諦めることでしょ?

確かにそんな時もあるね。ブロックチェーンは、これを使えば世界中の子供たちと取引できるんだよ。

ほんと?誰とでも取引できるなら自分が好きじゃないものを取引する。

いいアイデアね。他の人がそれをあなたより気に入るかもね。普通に取引する時、物をもらうにはお店に行ったり相手と知り合ったりするよね。ブロックチェーンで取引する時は、お店はいらないし、相手のことを知らなくてもいいんだよ。

ほんと?

ほんと

■レベル2:ティーネイジャー

13歳イアン:

ブロックチェーンって知ってる?

いいえ

何かを売ったことは?

ebayでパソコンを売っている

すごい。なぜebayにしたの?

名前を知ってたし、信頼しているから。保証も充実しているし。
僕はお金を、相手は商品を確実にもらえる。

それじゃ、これを聞いたらどう思う?
ブロックチェーンなら全く同じ取引を私とあなたでじかに行えるの。
eBayのようなサービスは不要。

すごい

今の会社にはいろいろな仲介業者がいるよね。銀行や会社がたくさんあってそのおかげで確実な取引ができる。でも信頼できる技術を使ってその取引を保証することができれば、仲介業者はいらなくなるの。

どんな仕組み?

コンピュータのネットワークで、全部のコンピューターに同じ取引履歴が記録される。
企業が1つのデータベースに全ての情報を保管する代わりに全員のコンピューターにそれぞれ同じリストが保管される。

データは全員に検証されてから新たにそのリストの一部になるの。常に自ら更新し続ける。

どうやって安全を保証するの?

暗号が使われるんだ。取引は基本的に全て暗号化されるから、何が起きたか目には見えないけど取引があったことは目印でわかる。

じゃあリンゴを取引するとしてもランダムな文字が見えるだけで、追跡できないってこと?

その通り

それはすごい

巨大な台帳や会計システムのようなものなんだ。取引は全て記録されるけどデータの持ち主は1つの会社じゃなく全員なの。

すごいね

■レベル3:大学生

アリ・ルーベンストーン 経済学・金融学専攻:

今日のテーマはブロックチェーン技術です。聞いたことある?

聞いたことありますが、それが何なのか知りません

社会が今よりずっと小さかった頃、そこでの取引は簡単でしたが、取引の距離が開くにつれサービスが発明されましたよね。UberやAirbnbそれにAmazonなどが使われる様になりました。これらのデジタルなサービスによって価値を円滑に交換できます。しかし現在は1対1でかつ大規模に取引を行える技術が存在します。
それがブロックチェーンです。

インターフェースがあるためアプリやコンピュータで操作できますが、中心で取引を支える企業は存在しません。あるのは大量のソフトウェアコードです。つまりノードを持つ各コンピュータによって運営されます。皆で1つのソフトウェアを運営して取引の記録を保証しているのです。

この技術によって仲介業者の仕事が奪われそうですね。

場合によってはそうです。特に金融業界では銀行に代わるものとして注目しています。
現在の通貨の代わりに使いやすいビットコインなどのトークン取引を活用する手段を探っています。ブロックチェーンはビットコインと同一視されがちです。よくニュースになりますし、暗号通貨と聞くと面白そうですよね。しかしブロックチェーンの活用例は通過以外にも数多く存在します。例えば資産の管理です。この技術を使えば、どんな資産でも取引できます。

商品の販売者や製造者が、正規登録者であるかどうかを確認する仕組みがあるんですか?

現在ブロックチェーンを活用した証明システムの開発が進んでいます。その中のあるツールでは、指定した特性に対して、暗号化された署名を付与できます。つまりパスポートの所有を政府が署名で証明してくれたり、大学があなたの在籍を証明してくれたりするのです。
その情報をネットワークに分配して自分で管理することで、必要な時にその証明書を提示できます。

■レベル4:大学院生

バレンティナス・ルディス 経済学博士課程:

ブロックチェーンの話をします。聞いたことは?

あります。例えば僕が何か物を買うと、取引の情報が記録され、データは第三者によって検証されます。全ての情報の検証や照合が済んだらその取引が仲介者なしで実行されるのです。情報は保存され、追加で取引する時には元の情報は台帳に埋め込まれています。

まさにその通りです。台帳には最新の情報を追加できますがデータは削除できません。

そうですね。技術は常に新しい方向へと変化します。企業を介さない個人間の取引へ経済のルールを適応させる必要があります。

そうですね。過去の前提は崩れますからね。今や人だけでなくコンピューターもアクターを務めています。コンピューターと人間が共に取引を行うための新しい概念が必要です。
ブロックチェーンではどんなことが障壁やネックになると思いますか?

少なくともビットコインについて言えば、ハッキングされるなどの信頼性の問題があります。ですからまずは信頼性を上げて人々に安全な技術だと感じてもらうべきです。

そうですね。ビットコインは盗まれたり失われたりする問題があります。しかし人々が犯罪の標的にされるのはビットコインを集権的に管理しようとするからです。

つまり、この技術が広く使われるには、教育が果たす役割が大きいですね。

はい。ブロックチェーンを主流技術にし、一般の人が使えるようにするには、もっと教育を行い、基準を一層整備すべきです。多くの企業と協力することも必要でしょう。
安全で使いやすく理解可能な技術だと、ユーザーに理解してもらうためです。
ブロックチェーンの現在と未来について何を知っていますか?

現在は調査の段階で、多くの分野で使えるよう開発が進んでいると思います。そして、生活に不可欠n存在になるほど社会に浸透するはずです。でもその先のことはわかりません。

現在多くのパブリックブロックチェーンがあります。ビットコイン、イーサリアム、XTなどです。その一方で多くの企業やコンソーシアムが協力しプライベートブロックチェーンを開発しています。それらは最初は閉鎖的でも、皆が安心して使える公的ネットワークに進化するでしょう。一部のプロジェクトは概念実証の段階にあります。例えばエネルギー、薬局、小売などの業界です。多くの分野で実験が始まっています。次の数年で技術間の相互作用やブロックチェーンの最適な活用法、そして取引の新しい姿が分かります。

■レベル5:エキスパート 専門家

フィン・ブラントン 歴史学者:

ブロックチェーンを技術的にどう定義しますか?

ブロックチェーンを技術的に定義すると、永続的、透過的かつ公的な追記専用の台帳です。システムにはデータを追加できますが、過去のデータは変更できません。
これは合意形成の仕組みによって成り立っています。
分散して存在する参加者はお互いを信頼する必要はなく、その仕組みを信用すればいいだけです。この仕組みを支えるのは、ランダムな文字列による認証です。ネットワーク上のどのアクターもその認証に対する優位性を持ちません。全員が一貫して平等なのです。

ランダムであると?

ええ。プロセスはランダムで理論的には他の人が合意しなければ誰もブロックチェーンの台帳にエントリーを追加できません。基盤の仕組みはピアツーピアのネットワークです。これによって台帳の更新が管理され、更新内容が検証されるのでデータの盗難や改ざんができません。

新たな分野で発展するでしょうか?あるいは既存の領域に登場するなら何でしょうか?

例えばの話ですが、ブロックチェーンの使い道として、私が考えるのは電気です。分散型のスマートグリッド技術に役立つと思います。

すでに開発が進んでますよね。

そうです。有益な研究です。あと20年もすれば、世の中には無数の電気自動車が存在します。その全てにバッテリーがあるなら送電網の需要ピークは分散されますよね。車が充電される時間はばらばらです。もし、あちらこちらに分散したバッテリーを自動的に利用して分配できる仕組みがあれば、電気を他の目的に使えます。車の持ち主さえも気づかないうちにです。持続可能な社会が実現しつつありますが、まだ多くの電気が必要です。しかし再生可能エネルギーに頼ったり需要と供給の差を調整したり、遠くへ電気を分配する代わりに近場に送電したりすれば対応できます。こうしたシステムの実現は困難ではありますが、ブロックチェーンがあれば可能です。

多くの人がニュースでブロックチェーンのことを見て、通貨の新規発行や換金について知り色めき立っているような印象です。いいことですが、一部で過剰な期待が起きています。ブロックチェーンのハイプサイクルをどう思いますか?

通貨の新規発行の件に触れていただき嬉しいです。今現在の問題を示す好例だと思います。新規開発の概念は今後重要になる可能性があります。しかし新規発行を約束することでパンプアンドダンプ詐欺や現代版ゴールドラッシュの存在が目立ってしまいます。我々は暗号通貨で金持ちになれるという幻想から早く脱却すべきです。今の状況はかつてのチューリップバブルと同じです。その後でこの技術は本当の意味で受け入れられてほしいです。世界中の人々がブロックチェーンに失望して金のなる木ではなく、世界中で安全に取引を行うだけの技術だと知るでしょう。面白くありませんが、そうやって日常のインフラになることが重要だと私は思います。しかし現在ブロックチェーンの通貨技術は過度に期待されています。

その結果人々は過剰に盛り上がり、世界が変わることを期待しているのも問題です。変化はまだかと首を長くして待っています。でも、活発に宣伝されているとはいえ、科学よりの技術なので、開発には5年や10年というスケールの期間が必要です。私の研究分野の1つにサプライチェーンがあるのですが、ブロックチェーン以外の技術も重要です。人工知能は今後も進化しますし、コネクテッドデバイスやIoTの技術も発達します。機械はウォレットを持ち、自分で取引を行うようになるのです。ブロックチェーンと他の技術はシナジーを生んでいくと思います。人類がこれまで作り上げてきた機関を次のレベルに引き上げ、事実の識別や検証を可能にするのです。

そうです。ブロックチェーンの通貨の技術で個人的に最も興味深いのは、特定のコインに情報を付与する「カラードコイン」の概念です。この技術を使うと、例えば過去の取引の情報を確認できます。私が真っ先に思いつく活用方法は、極端なボイコット運動とも言える使い方ですが、特定の目的に使われたお金の受け入れを自動で禁止する技術です。徹底的な排除が実現します。他に思いつく活用方法としては、悪質なアクターが多い物流プロセスを丸ごと取り除くことができます。サプライチェーンの進化には、改良とは何か、誰にとって良いと判断するのかも大切ですが、スマートコントラクトシステムなどでどう数値化を行うかも重要です。逆効果の事例もあります。ブロックチェーンの活用事例の中には例えば、悪質な挙動が放置されるケースがあります。またさらに悲惨なケースではプロセスの柔軟性が失われています。事実、人間同士の契約は非常に柔軟です。

条件もさまざまですしね。

実社会では悪夢の様なシナリオがすでに存在します。例えば子供が急病になったのに車の代金を延滞していたせいで鍵が開かないなどです。システムによって運転を禁止されるわけです。

仕組みに柔軟性がないせいで、現実世界のシナリオに対応できないのですね。

そうです。新しい技術には非現実的な高い水準が求められがちです。既存のシステムとは比較されず、理想が重視されます。しかし、わずかな改良の可能性でさえ本来は大きな進歩なのです。

既存のシステムにも欠点があります。

そうですよね。

完璧な未来を目指そうとすると、大変になります。例えば自動運転車には、高い水準が求められます。完璧な機械なら死亡事故はゼロであるべきだと。でも人間のミスが原因で起きた自動車事故は何百万件も発生しています。ブロックチェーンもそれと同じです。これから先何か問題が出てきたら柔軟性のあるさまざまな基準を決めればよいのです。そしてそれによって生まれる新しいシステムは今のシステムの欠陥を補ってくれるでしょう。

■プレゼンターの締めの言葉:

ブロックチェーンは一見複雑ですが、本質的には新しいツールにすぎません。人間やロボットなどが大規模に取引を行うことができ、その取引は分散されます。将来一般的になる技術なので、皆さんも少しずつ学んでみてください。

■動画を言語化してみて特に印象に残ったこと

とてもわかりやすく、興味深い内容で、ブロックチェーン技術の可能性を改めて知って、新たな気づきも得られました。特に以下が印象に残りました。

・ブロックチェーンを主流技術にし、一般の人が使えるようにするには、安全で使いやすく理解可能な技術だと、ユーザーに理解してもらうためもっと教育を行い、基準を一層整備すべき。
・我々は暗号通貨で金持ちになれるという幻想から早く脱却すべき。今の状況はかつてのチューリップバブルと同じ。
・ブロックチェーンは暗号通貨としての技術だけでなく、さまざまな分野に応用できる。
 改ざんのできない証明書(多分SBT:ソウルバウンドトークン)、分散型のスマートグリッド技術、サプライチェーンの改善、悪質な取引の監視と排除、など。
・ブロックチェーンはツールであり、他のAI技術などとのシナジーを生んでいく

■まとめ

ブロックチェーン技術について、アニマルベンチャーの共同設立者ベティーナ・ワーブルグ(Bettina Warburg)が、5つのレベルで説明した動画の内容をまとめました。参考になれば嬉しいです。

この動画が紹介されていたしゅうへい氏のVoicyはこちらです。

Voicy - 音声プラットフォーム
NFTやるなら教育者たれ | しゅうへい|LLAC「1年後の自分を楽にするラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォー... 音声放送チャンネル「しゅうへい|LLAC」の「NFTやるなら教育者たれ(2022年12月22日放送)」。Voicy - 音声プラットフォーム

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